感情労働で受けるストレスに対し、個人でもメンタルヘルス対策をしなければなりません。その具体的な方法を知っておきましょう。
ストレスチェックは、個人で行うこともできます。自分のストレス状況を把握するためにも、診断テストを受けましょう。インターネット上に無料で公開されているので、ぜひ活用してください。自分がどれだけストレスに抵抗する力があるのかを確認できます。以下に、おすすめのサイトを紹介します。質問に回答するだけで結果が分かるので、まずは試してみましょう。
このサイトでストレスチェックをする こちらは、株式会社ジャパンEPAシステムズが無料で提供しているストレスチェックシートです。ストレスチェックによってストレス度が高いと分かったら、現在自分が抱えているストレスを解消しなければなりません。大切なのは、仕事を忘れられる時間を作ることです。忙しい人ほど、仕事とプライベートを切り分けなければなりません。時間を確保できたら、その時間を自分の感情を開放するために使ってください。スポーツや旅行、マッサージ、入浴など、自分に合ったもので結構です。無理に何かをするのではなく、十分に睡眠して休養するのもいいでしょう。ポイントは、仕事をしている時のように感情を抑制しないことです。「生産性のない時間を過ごしている」と不安を覚えるかもしれませんが、こうした時間は仕事を続けていくためにも必要です。むしろ、必要経費として捉えて、プライベートの時間を有意義に過ごしましょう。
感情労働をしている人は、自分の持つアイデンティティと社会的使命感が深くつながっている傾向にあります。そのため、オンオフの切り替えがなおさら重要になります。「ここまではやる」「それ以外は仕事の範疇ではないのでやらない」「仕事の時は仕事に集中し、それ以外の時間は仕事のことを考えない」と、メリハリを意識しましょう。
完璧主義の人はストレスが溜まりやすい傾向にあります。しかし、どのような仕事でも必ず失敗はあります。「完璧にできなかった」と落ち込むと、感情労働によって受けるストレスはより大きくなるので、常に完璧を目指すのは避けましょう。人間には、わがままな面やだらしない面など、様々な側面があることを忘れてはいけません。それは、仕事をする上では邪魔な性質でしょう。しかし、あくまで仕事をする上で邪魔なだけなので、自分そのものを否定する要素にはなりません。ありのままの自分を受け入れて、「仕事の顔」と「普段の顔」を切り分けてください。大切なのは、感情労働によるストレスに過剰に振り回されないことです。
ストレスでうつになってしまったら、仕事を休む必要があります。労災認定が下りれば、療養補償給付か休業補償給付を受給できます。労災申請の手順を紹介するので参考にしてください。また、相談窓口を積極的に活用しましょう。
ストレスに悩んでいる人は、個人で行えるメンタルヘルス対策に取り組みましょう。ストレス解消のために、仕事のことを忘れられる時間を作ってください。完璧を目指さず、だらしない自分を受け入れることも大切です。
ストレスに潰されないために、まずは自分がストレスを受けやすい環境にいることを理解しましょう。感情労働は働きがいのある労働スタイルです。だからこそ、その裏に潜むリスクについても理解しておかなければなりません。